White Lies 「To Lose My Life」
- 2009/10/07(水) 00:22:50
![]() | To Lose My Life (2009/03/17) White Lies 商品詳細を見る |
「BBC Sound Of 2009で第2位に選ばれた期待の新星、White Liesのデビュー・アルバム!憂いのあるヴォーカルとダークで耽美的メロディから、Joy Divisionが引き合いに出されるなど、その音楽性が高い評価を得ている彼ら。本作は早くも全英チャートで初登場1位を獲得!先に発表されたBBC Soud Of 2009でも2位を獲得していることから期待の高さが伺えます! 本国UKでは、今年一番乗りでブレイクを果たした彼ら。チェックしておいて間違いはありません!」(HMV抜粋)
1曲目のタイトルが「Death」とか解りやすいにも程があるw、ちょっと失笑を禁じえないジョイ・ディビジョン風のゴシックで耽美系なバンドのデビューアルバムです。
上記の通り、なんだか本国では騒がれてたみたいですが、聞いた瞬間すごい抜けのいいクリーンな音が鳴りだして拍子抜け。ジョイ・ディビジョンやエコバニのフォロワーを自認するのであれば、もっと美学的で退廃的なナルシスティックな音じゃなかったら意味ないだろう、と。
どうにもダークな雰囲気が取ってつけたような感じで板に付かず、ジャンル特有な暗闇の底から湧きあがってくるような迫力が無いし、抜き身の刃物のような緊張感も感じられません。イアン・カーティスからスタイルだけを拝借したところで意味が無いわけです。
インターポールのような冷徹な雰囲気もなく、グラスヴェガスのような時代錯誤なスケール感もなく、リバティーンズのように自傷的でもない、死や絶望から見た希望を歌うにはかなり物足りない、徹底しきれていないやや凡庸な作品です。
- 洋楽
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Animal Collective 「Merriweather Post Pavilion」
- 2009/10/06(火) 23:38:18
![]() | Merriweather Post Pavilion (2009/01/20) Animal Collective 商品詳細を見る |
「21世紀アメリカの至宝、ANIMAL COLLECTIVE がはやくも帰還!キラキラとドキドキがぎっしり詰まった総天然色ポップな9th アルバム完成!8 枚のアルバムを経て彼らが辿り着いた桃源郷とも呼べるようなこのアルバムは、このバンドが名実ともに現在のアメリカ音楽シーンを代表するバンドとなったことを、そしてどれだけアニコレフォロワーが生まれようとも、彼らはなんの気負いもなくただ自然と唯一無二の存在であり続けるであろうことを、高らかに告げている。」(HMV抜粋)
ファンがメンバーのPCをクラッキングして本作に含まれる2曲をネット上でばらまいた、なんていうアクシデントに見舞われたようですが、それが更に巷の渇望感を煽ることとなった曰くつきの待望の9thアルバムです。ポップ、ファンク、エレクトロ、サイケデリア、エクスペリメンタルなどなどのジャンルを自由自在に飛びまわり、触れそうで触れない甘美でメランコリックな極上のカレイドスコープを具現化する、とてつもないイマジネーションのカタマリといったアルバムになっています。
これまた素晴らしい傑作。なんでこんなに音がキラキラしてるんでしょうか。全ての音の粒の波間を柔らかな光が乱反射しているような、優しくも眩しい音に空間が埋め尽くされていきます。音に飲み込まれ、音の海にたゆたう気持の良さは堪らなく、そこでは何もかもがロマンティックで美しく、恍惚とした体験が待っています。
私は7thアルバム「Feels」からのニワカリスナーなんですが、8th「Strawberry Jam」といい本作といい、更にはパンダ・ベアのソロ作「Person Pitch」といい、全部凄い。ちょっとあり得ないクオリティ・コントロール力というか、もうちょっとマネしようがないレベルに到達してしまっている感じですね。
最終トラックである#11「Brother Sport」が個人的なハイライトですが、繰り返されるフレーズとクレッシェンドに高まっていく音のテンションが、アルバムの最後を歓喜が渦まく大団円を演出します。もう何も言うことはない、そんな必聴の作品です。
- 洋楽
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相対性理論 「ハイファイ新書」
- 2009/09/02(水) 23:53:31
![]() | ハイファイ新書 (2009/01/07) 相対性理論 商品詳細を見る |
「昨年リリースされた「シフォン主義」によって一躍注目を集める事となった相対性理論。ジャズ、ファンク、ブルースをすらりとポップスに昇華したサウンドに、脱力系不思議少女の危うい言葉遊びに中毒者増殖中!今作でもど頭からブルージーなギターに始まり「地獄先生」での意味深フレーズの数々に妄想爆発!最初から最後まで、1曲1曲の完成度が抜群に高く隙のない怪作にして、聴くほどに味わいを増す驚異の"するめアルバム"!09年のど頭から、とんでもないアルバムに遭遇できたことに感謝!!!」(HMV抜粋)
まるえつかわいいよまるえつ…
珍しくHMVのレビューに深く頷けます。
バンド名が相対性理論、前作マキシのタイトル「シフォン主義」っていうこのセンス。知性、ユーモア、悪ふざけ、そして独特の可愛らしさが高度に結び着いたフレージングには、私のサブカルマインドのど真ん中をぶち貫かれましたが、本作はさらに最高、ていうか本当に最高。新世代の巫女、やくしまるえつこ(愛称まるえつ)のヴォーカルが鼓膜をふるわせて以来、私の心は掻き乱されっぱなしです。
アルバムのオープニングからして凄い。#1「テレ東」。しかもラブソング。
そんなバカなw そんなタイトルありえるのかよ、と思った矢先、ギターの玲瓏な響きに驚きます。その後に流れるような展開を見せる構成は、あるべきポップソングの姿そのもの。その瞬間に我々は気付くのです。彼らは先入観的イメージにあるような、キャラ立ちしたヘタウマ系インディー・ポップとは全く違うのだと。知性とユーモアを織り込みながら極めて高い完成度を誇るポップソングを生み出すことができる希有な存在であることを発見するのです。
言わずもがなで言語センスも凄い。例えば#10「バーモント・キッス」の出だしの歌詞から。
ここ数年で最高のインパクトのある日本語詩だと思いましたね、これは。これだけでいろんな妄想が膨らみますw 世界征服と献立を考える手間を天秤にかけて、結局世界征服の方を諦めてしまう投げやり感w 今までどうしてたんだよとwわたしもうやめた 世界征服やめた
今日のごはん 考えるのでせいいっぱい
世界征服から今日の献立へ、空想的でバカバカしいスケールの大きさから、あっという間に、フェミニンかつリアルなほんの小さな日常風景へ視点が移動。そのレンズのフォーカスが合わせられる倍率操作の跳躍感に幻惑され、そして驚愕します。ほんととんでもない。
まるえつのヴォーカルも大きな魅力。何も気負いが無く、あくまで平熱で、それでいて神秘的な深みを湛えた雰囲気は独特なもの。安直な表現ですが、癒されますよね。当然まるえつからはそんな意思は感じない、っていうところがまたいい。露出を控えたメディア・コントロールぶり(ジャパンのインタビューは断ったらしい)も、不思議を纏った存在への渇望感を煽ります。
しかしですね、アルバムに記載された曲のクレジットを見ると全てベーシストの真部脩一。どう考えてもまるえつ自身から紡ぎだされたとしか思えないリリックも全て真部から生まれたものなんでしょうか。音だけでも凄いのに。そうだとすると詩といい楽曲といい彼は只者ではありません・・・中田ヤスタカなんて目じゃないとてつもない才能の持ち主だと思います。
なんだかノエルとリアムの関係を想起しますね。オアシス・クラシックスである「リヴ・フォーエヴァー」にしろ「ワンダー・ウォール」にしろリアムは全くトラックメイキングには参加していないのですが、リアムから歌われる音楽こそがオアシスであり、ロックであったわけです。
本作は1月のリリースですが、今年の私的邦楽ベストはこれで間違いない感じです。でも微妙なところで、みんなに聞いてほしい、いやでも知られたくない、といったジレンマもあったりなかったり。これって、恋?ww
- 邦楽
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The Prodigy 「Invaders Must Die」
- 2009/09/02(水) 22:16:59
![]() | Invaders Must Die (2009/02/23) The Prodigy 商品詳細を見る |
「いち早くドラムンベース、ビッグ・ビートのスタイルを打ち出し、アンセムを量産、通算1600万枚以上のセールスを記録。ダンス・ミュージックとオルタナティブ・ロックの積極的な融合を試み、現代の音楽シーンにおいて最も創造的なバンドの一つとして知られるバンド、The Prodigy。Summer Sonic 08でのパフォーマンスも記憶に新しい彼らが、2004年発売の"Always Outnumbered、 NeverOutgunned"以来5年ぶりとなる待望の5thアルバムをリリース!」(HMV抜粋)
なんと残念な結果になってしまったのでしょうか。かつての切れ味の鋭いビートは姿形も無く、凡庸でアッパーなだけのトラックの羅列。あのカッティング・エッジはどこに行ってしまったのでしょうか。ここには飛ぶ鳥を落とす勢いの権勢を誇った一人の天才、リアム・ハウレットの才能の枯渇が刻み込まれています。
前作4thアルバム「Always Outnumbered〜」はもう皆さんお忘れになってしまってますかね。傑作3rd「Fat of the land」の世界的大ヒットを経て、傑作後の重圧やらメンバーの脱退、ワールドツアーの倦怠やらバンドの崩壊危機などといったお決まりのバンド・ヒストリーを乗り越えて、リアムが一人で作りあげたアルバムでしたが、リリースされる頃には3rdから7年という長い歳月が流れていました。誰もがやばいんじゃないか、もうダメなんじゃないか、と思っていたら正にその通りの完成しただけマシといった悲しい出来。聞き終わってディスク・ユニオンに持っていったら買取価格が10円というブックオフ以下の屈辱w 今作の出来もこの延長線上にあります。
ただリリース前のプレスの論評は悪くなかったので、巷ではプロディジー・チルドレンを自称、またはそう分類される魂のないマッチョなアゲアゲ・パーティ・バンドがチヤホヤされている中で、ここで真打登場、オリジネイターが実力を発揮してそいつらを蹴散らしてくれるかも、なんて思ったりもしましたが、やはり一度失われたエッジはもう二度と戻ってきません。むしろ模倣者であるチルドレンの音楽を、オリジネイターが模倣しているかのような奇矯な構造が見えてきます。
「一度天下をとった者はもう二度とその高みに上り詰めることはできない」、確かジョー・ストラマーの言葉だったと記憶していますが、その言葉の重みを実感できる、そんなアルバムです。
- 洋楽
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Picthfork P2K: The Decade in Music
- 2009/08/17(月) 23:47:13
P2K: The Decade in Music
CD購入の参考にしている米国音楽批評サイトPicthforkで、P2K: The Decade in Musicと題して、2000年から2009年までのベスト500曲を8月17日から21日に順次紹介していく特集をやっています。
この手の企画は雑誌でもよくありますが、この特集が面白いのは各曲が30秒ほど試聴できることです。これは本当に便利ですね!雑誌では興味のあるトラックが見つかっても、それがどんな感じなのかを確認するには一々itunesやマイスペースなどで検索して試聴しなければならず、結局面倒になって買わなかったりするんですけども、これだったらその手間が全くかからず非常に便利。願わくばフルレングスだともっとよかったですが。
日本の音楽誌も年間ベスト特集などをやるなら、レビューの活字だけで完結するのではなく、サイト連動でそれぞれ試聴できるようにすれば非常に効果的なのではないでしょうか。この音楽不況のさなか、多少はCDの売上アップにもつながるんじゃないかと思いますけどね。
とにかくすごいボリュームなので、興味のある曲を探したり、好きな曲が何位にランクインしているのか探したり、いろいろ楽しめると思います。
- 音楽
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サマソニ2009 8月7日
- 2009/08/08(土) 10:35:00
サマーソニック2009東京1日目に行ってきました。日記を書き殴っておきます。
幕張方面にイベントがある度に思いますが、相変わらず西船橋から南船橋への接続の悪さに辟易しますね。なんで武蔵野線は30分に一本しか来ないんだろうか。。そうして12:20頃に海浜幕張に到着。もう駅は人でごった返しています。スムーズにリストバンド交換が済ませることができ、早速飲食ホールで腹ごしらえ。13:00ソニックステージのschool of seven bellsに備えます。
○school of seven bells
喝采のスタート。すぐさまタイトなビートが鳴り出しますけど、あれドラムマシン?ベンジャミン、ギター弾くの?ドラム叩かないのかよ?まぁいいけど。1曲目は「Iamundernodisguise」から。 Deheza姉妹の声がちょっと小さくて残念。。でも中盤にさしかかることには調子も出てきたか、美しいハーモニーも再現。最後はノイズの轟音で締めくくり。
○フジファブリック
そのまま横のダンスステージに直行。かなり盛り上がっています。さすがの人気だなぁと思っていると、あっというまにラストとなって、曲は「銀河」。フジファブらしいインパクトのある好きな曲だったので聞けてよかった。
○kyte
再度ソニックステージに戻ってkyteへ。ポスト・シガーロスな優美系ポスト・ロックな人達ですが、まだ20歳そこそこなんで演奏はアレかなと思ってたら、非常に彼らの世界観にマッチした繊細な音を鳴らしてるんで驚き。まだ2ndは価格の高い日本盤しか出ていないっていうだけの理由でスルーしていましたが、このライブで購入を決意。
○65daysofstatic
kyte終わりでそのままソニックステージで65daysofstatic待ち。3年前にも見ましたが、その時はまだ線の細さが目に付きましたけど、今回は段違いにうまくなってました。バッキバキなビートと美学的なメロディがすごいかっこいい。アルバムより全然いいじゃないですか。これは意外でした。次回作でこのライブのテンションを封じ込めるものを作ることが出来れば、素晴らしいものになりそうです。
ちょっと休憩し、ブンブンを見にマリンスタジアムへ。
つーか遠い、遠いよ。かといってシャトルバス待ちたくないし。平日はダメでも、せめて休日は海浜大通りを通行止めにして歩行者天国にしたらいいのにね。そうすればスタジアムとメッセの行き来がすごい楽になるのに。プランを立てる楽しみの幅も広がるんじゃない。。っていうのは誰だって思うはず。どうなんですかね。
後、なんなんだよ、スタジアム内には水はいいけど、ポカリは持ち込めないっていう規制は。スポンサー関連?こういう訳の分からんことされるのは興ざめだなぁ。チェックする人件費とかバカにならんだろうし。
○BOOM BOOM SATELLITES
エレクトリックビートと生音のぶつかり合いがやっぱりかっこいい、yokoのドラムも全然悪くなかったし、中野はスカート履いてたしw、「Moment I Count」とか「Dive For You」とかもうイントロから凄まじいんですが、音量落としつつヴォーカルを際立たせて、ブレイクの後に爆発、みたいな曲展開が三回くらいあったりと、ややマンネリかと思ったり。予想の範囲内にあるかっこよさ、というか。贅沢な苦情ですけどね。
次はMEWを見にソニックステージに戻ります。その道すがら頻繁に目にするのがNINロゴのTシャツ。ナイン・インチってまだまだ大人気なんですな。個人的にはあのインダストリアルな感じはちょっと古くて聞けないんですが。。後で聞きましたが、ブンブンの後からどうも天気が怪しくなってきたなと思ってたら、やっぱりNINはステージ中どしゃぶりだったらしいww 4年〜5年前大阪で見たときも、出演前に突如大雨に襲われてオーディエンスが一斉に屋内ステージに逃げ込んだのを思いだしますww 今回の出演について、俺はトリ前でいい、でもトリを喰ってやるパフォーマンスを見せてやるからな!とか息巻いてたんですけど、トレント超雨男w かわいそうw
○MEW
最後4曲に間に合いました。2005年の2ndアルバムから何の音沙汰もなかったので、もう解散しちゃうのかなと思っていましたが、今月には3rdも出るし健在ぶりを発揮していてひと安心。ステージも良かった。演奏がすごいうまいんだな、MEWって。びっくりしました。あの白いヴェールに覆われるような雰囲気が完全に再現されていました。VJというかショートフィルムも印象的ですばらしかったです。3rdへの期待が高まりますね。
○MOGWAI
一見、三瓶みたいな容姿のロックスター、スチュワートとメンバーがフラっと出てきて鳴らすノイズの嵐。すげぇな、本当にかっこいいな。期待に違わず強烈なノイズが襲い掛かってきます。あの頭上から急降下して脳髄を直撃するようなノイズはどうやって出しているんでしょうか。思わず頭上を見上げてしまいました。勿論そこにスピーカーなんて無いのは分かっているんですけど。そのノイズの強度たるや凡百の新参ニューゲイザー・バンドなんて吹き飛んでしまうほど。ノイズってどういうもんか教えてやる、そんな音が聞こえてきます。本当に素晴らしい。また新木場でやってくれないかな。
○Aphex Twin
遂に大トリ、エイフェックス・ツイン。そもそも本当に来日するのかを危ぶんでいましたが、来ました。本物が。開始時間きっかりに場内暗転、会場が唸りを上げます。そしてロボットからの地球侵略、最後通牒といった感じの謎のメッセージをカタカナ、英語で表示するVJが。何が始まるんだ?というミステリアスな期待感をあおって、これから始まるスペシャルな体験を盛り上げます。そして登場。といってもVJの逆光で顔は見えませんが、紛れも無くリチャード・D・ジェイムスがそこに立っているという事実に大歓声が上がります。
最初の10分程度は、BPM遅めのアンビエント風でしたが、そこからはずっとアッパー。いやもうWIREに来ればいいのに、と思うようなプレイ。アッパーながらも時折顔を見せる、引きづりこまれるような空間の歪みが陶酔感をもたらします。いびつに進化してしまったエレクトリックミュージックがそこにありました。VJも素晴らしくて、幾何学的なモーションのロゴや、ポリゴン化されたアルバムの顔を変形させたものなんかが、グロテスクで神秘的な雰囲気を良く表現していました。
後半は突如スクエアプッシャーの「Beep Street」をほとんどアレンジせずにプレイw なんでライブで普通に人の曲をやるのかはよくわかんないんですがw、そこからドリルンベースを経由し、さらにBPMは上がっていき阿鼻叫喚、圧巻のビーツ地獄へ。ここからはもう筆舌に尽くしがたいものがあります。VJも強烈で、屠殺のシーン、美容整形手術のシーン、体内から臓器を取り出すシーンなどがフラッシュバック、視覚、聴覚がぐちゃぐちゃに掻き混ざられて意識が混濁してきます。最後は猛烈な金属音ビートが暴れ狂い、VJにはグロテスクな手淫(フィストファック?)が一瞬だけ表示され、よくあるウィンドウズのブルーバックエラーとなって終了。これはもう異世界に触れたような体験。圧倒的でした。本当に来てよかった!
その後もミッドナイト・ソニックと称して、ゆらゆら、トリッキー、ブルー・ハーブ、まりん、と日中だったらすごい見たいアーティストが続くんですが、さすがに疲労困憊、電車も無くなるんで帰りました。これで今年のサマソニは終了。すごい楽しかった。一人だったけどねw 次はWIRE09に向けて体力づくりだ!
- 音楽
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Kasabian 「West Ryder Pauper Lunatic Asylum」
- 2009/07/28(火) 00:32:10
![]() | West Ryder Pauper Lunatic Asylum (2009/06/08) Kasabian 商品詳細を見る |
「全英No.1バンド、Kasabianが帰って来た!前作『Empire』から約3年振りとなるニュー・アルバム『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』が遂に完成!1stの起爆力に2ndで魅せたスケール感が増強されたと噂される今作。プロデューサーには、GorillazやDJ Shadowの作品で知られるビートの魔術師、Dan “The Automator”を起用!ロックでありながらフロアでもバッチリキマル、より1stアルバムに近く、これぞカサビアン・サウンドの新骨頂というような作品仕上がっているようです!」(HMV抜粋)
ウエスト・ライダーパウパー・ルナティック・アサイラム。なんか必殺技みたいだな。実在の精神病院の名称をタイトルに持ってきているそうですが、そのセンスが中二病っぽいと思うのは私だけでしょうか。
本国でもリリースすぐにアルバムチャート2週連続、あげくにマーキュリー・プライズ2009も獲りそうな勢い。日本でもよく売れてるらしく、ロッキング・オン他音楽誌も大絶賛。へぇ〜。
なんでこんなに評価高いんですかね、彼らは。全く理解できないんですけどねぇ。ハイプってまさにこいつらとかThe Viewを指す言葉なんでは?
そもそもカサビアンはデビューシングル「Club Foot」、これだけ。その後の1stも2ndでも裏切り続けてきました。「Club Foot」は確かに、不穏な怪しさを纏った熱量の高いエレクトロビーツは問答無用にかっこよく、聞いた瞬間に拳を掲げて、来た!なんて思ったものです。
そして否が応にも今後の期待感で盛り上がったのですが、1stは驚きの凡庸さ。ロックの持つ本来的な邪悪さを体現してくれるのだとばかり思っていたのに。思いっきりハシゴはずされた気分。2ndはさすがに期待しませんでしたが、またなんかどうでもいい感じに仕上がっていました。
要は「カサビアン=一発屋」であったという認識は、広く人口に膾炙したものだと思っていましたが、これは私の周辺だけだったのか。
本人達はビッグマウスで知られていますが、その態度のデカさ、根拠のない胡散臭い大物感は音楽の端々に表れており、その横柄でもったいぶったファットなサウンドがいちいち鼻につきますね。逆にダン・ナカムラはよく分かっているということなのかも。全く勘違いも甚だしい。お前らにロックが救えるもんか。
ただ#4「Fast Fuse」だけは、自分達を天才だと勘違いしている横柄なバカがヤケクソにかき鳴らすガレージ・パブ・ロックといった感じの壊れた方向性が面白く聞けました。まぁ聞くべきなのはこれだけかと。
ちなみにPitchforkではなんと4.9点という低評価w さすがPitchforkは分かってますねw
最後にロッキング・オン小川智浩氏のレビューを引用します。
『王道とはあらかじめ作られた道ではない。王者が歩くその道こそ王道となるのだ。我らがカサビアンの歩む道筋、それこそがロックの王道なのである。』
お前バカなの、死ぬのww? カサビアンと一緒にどっかの道にそれて落とし穴にでも落ちろww
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The Qemists 「Join the Q」
- 2009/07/21(火) 00:50:37
![]() | Join the Q (2009/04/14) The Qemists 商品詳細を見る |
「“エレクトロ・ロック”“ニューレイヴ”の気鋭のアルバム。スタジオ技術を駆使する一方でラウドなダンス・サウンドを構築、あくまでライヴ感覚に根差した音作りに拘った姿勢をダイレクトに反映。すでに“エクストリーム・レイヴ”なる新たなスタイルを確立させた一作。」(HMV)
ハドーケンやペンデュラム等と同様プロディジー・チルドレンといった位置づけのブライトン出身の3人組。フェスに来ている、頭にタオル巻いて上半身裸で、上腕部分に強そうな(笑)タトゥーが入っている若い人達が好きそうなアゲアゲ(笑)な音。エクストリーム・レイヴっていうんですか、そうですか。なんと所属はニンジャ・チューン。そして#2ではマイク・パットンも参加。まぁ盛り上がりそうな感じです。
彼らがドラムンベースに括られるのは、なんだか違和感がありますね。自分にとってドラムンとはもっと繊細でエレガントで且つ、狂気じみたものという思い入れ(思い込み)があるので。その定義からすると彼らの音はヘルシーすぎるし、マッチョすぎるんですよね。確かにフェスティバルで暴れてストレス発散するにはいいんでしょうけど。
前にも書きましたがプロディジー・チルドレンの人達の音に対するこだわりが薄いように見受けられます。アッパーでデジタルロックでブレイクビーツでってそういう音を鳴らせばいいってもんじゃないと思うんですよね。曲ごとのデスクトップ・リスニングにも耐えられる完成度が低いとも言えると思います。
チルドレン達を黙らせるため、かどうかは知らないですが、プロディジーの新作も出ておりこれも驚きの出来ww 復活作じゃなかったのかよww それについてはまたいずれ書きます。
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